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2018年05月26日

関節の『良肢位』について

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骨関節の疾病で関節を固定した結果、将来的に拘縮強直を生ずることが予想される場合、あるいは関節固定術を施行する場合には、日常生活活動(ADL)に比較的便利な肢位を選びます。

 

これを良肢位機能的肢位(functional position )便宜肢位(convenient position)といいます。

 

 

一方、日常生活活動で不便の多い肢位は不良肢位不便宜肢位といい、可能な限りこの肢位での固定は回避します。

 

 

良肢位は必ずしも一定したものではなく、性差職業生活様式などにより変化します。小児では成長に伴う変化を、成人では加齢による変化、例えば股関節の代償運動としての脊椎の可動性の減少などを考慮しなければなりません。

 

 

2関節以上の可動域制限にかかわる場合には、個々の関節の良肢位の概念にとらわれず、肢全体の機能を考慮して固定肢位を定めます。

 

 

これから各関節の良肢位不良肢位を詳しく説明していきます。

 

 

【肩関節】

[良肢位]
外転(側方挙上)60〜80°(小児では90°)、屈曲(前方挙上)30°、外旋20°を最良とします。屈強と回旋は手が顔に届く角度とします。肩甲骨と胸郭の間の運動が温存されていれば、肩関節は90°またはそれ以上の挙上が可能。上肢は下垂したときに体側に沿い、日常生活活動にそれほど支障はありません。ただし、手を背中にもっていく動作は困難です。

 

[不良肢位]
上肢が体幹に密着した内転強直肢位は、挙上運動が著しく制限されます。日常生活活動での不便さが大きく、最も好ましくない不良肢位です。

 

 

 

【肘関節】

[良肢位]
屈曲90°、前腕中間位(回内回外0°)を最良とします。この肢位では肩・手・指関節の運動で手や頭や顔にもっていくことができます。肘関節と両前腕骨の強直が予測される場合や固定術を行う場合は利き手側の肘関節は90°よりやや鋭角前腕中間位非利き手側の肘関節は90°よりやや鈍角、前腕は軽度回外位とします。

 

[不良肢位]
伸展位が最も不良肢位になります。伸展位は上半身に対する手の機能がまったく果たせない肢位になります。前腕は回内位が不良肢位です。顔や口に関する動作や手掌にものをのせる動作が不可能になります。

 

 

 

【手関節】

[良肢位]
背屈10〜20°、尺側屈曲位が良肢位になります。この肢位では指屈筋群が有効に機能します。物の把握書字手先の動作に便利です。

 

[不良肢位]
掌屈位が最も不良肢位になります。

 

 

 

【手指の関節】

[良肢位]
母指は軽度外転・屈曲位で、小指に向かう対向位、母指以外の4指は中手指節関節、近位・遠位指節関節とも軽度屈曲位(約15°)、軽く野球ボールをつかんだような肢位が良肢位になります。

 

[不良肢位]
母指の外転または伸展位、4指の中手指節関節の完全伸展位または強度の屈曲位は不良肢位になります。

 

 

 

【股関節】

[良肢位]
屈曲15〜30°、外転0〜10°(下肢短縮がない場合は0°、短縮がある場合は程度に応じて5〜10°にすると、起立時に骨盤が下降して下肢の短縮が補高されます)、外旋0〜10°が良肢位になります。
この肢位では正座椅子座位が可能であり、通常の歩行では跛行はほとんど気づかれません。座位を主とする職業では、屈曲角度を強めると、脊柱の代償運動で座位保持が容易になります。

 

[不良肢位]
屈曲40°以上になると、立位で腰椎前弯が増強し、臀部が後方に突出します。歩行時には膝関節屈曲します。股関節の屈曲位は座位には有効であるが、歩行動作には疲労を伴って歩容も悪くなります。下肢の短縮がない場合の外転位は下肢を健側と平行にすると見かけの延長が加わるので歩行動作に不具合が生じます。一方、短縮がある場合の内転位は、さらに機能的な短縮が加わるために歩行が障害されます。

 

 

 

【膝関節】

[良肢位]
屈曲10°を良肢位とします。この肢位では歩容は自然歩行に近く、階段昇降椅子座位も容易に行えます。

 

[不良肢位]
過度の屈曲位完全伸展位反張位はいずれも椅子座位や歩行動作に不適当な不良肢位になります。

 

 

 

【足関節】

[良肢位]
底背屈中間位(0°)が良肢位になります。平地歩行には軽度背屈位が有効ですが、傾斜面の下降には不適当となります。

 

[不良肢位]
強い背屈位底屈位内がえし位外がえし位は不良肢位になります。

 

 

 

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