BLOGブログ

2018年10月21日

『廃用症候群』と『誤用症候群』

NEWS ブログ

こんにちは、大阪府を中心に事業展開をしている『ブリッジ』 自費訪問リハビリテーション(自費リハビリ)・出張パーソナルトレーニングの橋本です。

 

 

この記事では『廃用症候群』『誤用症候群』について、まとめています。

 

 

『廃用症候群』「筋骨格系」「呼吸循環器系」「皮膚」「排尿・排便」のカテゴリーに分けて紹介をしています。

 

 

『誤用症候群』はあまり聞きなれないかも知れませんが、知っておくと良いと思います。

 

 

 

【廃用症候群】

a.筋骨格系

 

1)筋萎縮(muscles atrophy)

 

筋肉は収縮する機会が少なくなると筋繊維の「太さ」「張力」が減少します。
安静による筋力低下は、条件によって異なりますが1日で2〜3%の減少1ヶ月で筋力は約半分にまで低下をしてしまいます。

 

 

[予防と治療]

 

「筋力低下の防止」には最大筋力の20〜30%の筋収縮を、「筋力増強」には最大筋力の50%の筋収縮を行う必要があります。

 

 

2)関節拘縮(articular contracture)

 

関節の屈伸が行われないと、関節軟骨の栄養障害関節包や靭帯を含む関節周囲組織、筋の伸展性が低下し、関節の動きは制限されて、拘縮が生じます。

 

 

 

[予防と治療]

 

早期から「関節可動域訓練」「身体を動かす(急性期では安静度の確認が必要)」ことが重要になります。

 

 

関節面が癒合して関節が全く可動性を失った状態は「(骨性)関節強直:ankylosis」といいます。

 

 

3)異所性骨化(ectopic ossification)

 

強引な関節可動域訓練によって軟部組織の断裂と炎症がおこり、そこに半年ほどの間カルシウム(Ca)が沈着します。
そうなるとX線写真で関節周囲に石灰化像がみられ、血清アルカリホスファターゼがしばしば上昇します。

 

 

[予防と治療]

 

早期から関節可動域訓練を行い、関節拘縮に対して強引な関節可動域訓練を行わない。

 

 

関節の可動域制限が著しい場合は、手術によって石灰化した軟部組織を取り除く方法もあります。

 

 

4)骨粗鬆症(osteoporosis)

 

骨への圧力が少ない状態が続くと、骨から「脱灰」がすすみ、骨梁骨皮質とも菲薄になります。
進行すると、ちょっとした外力で「骨折」を起こしてしまいます。

 

 

[予防]

 

早期に離床し、「立位」「立ち上がり動作」で骨に「圧力(長軸方向)」をかけます。

 

 

 

b.呼吸循環器系

 

1)沈下性肺炎(hypostatic pneumonia)

 

背臥位を長く続けると、気道分泌物が下肺葉に貯留して細菌感染をまねき、「肺炎」を起こしてしまいます。

 

 

[予防]

 

離床体位変換気道分泌物の吸引

 

 

2)起立性低血圧(orthostatic hypotension)

 

臥床が続くと、姿勢変化時に脳への血流を維持する反射が鈍くなり、「起立性低血圧」が起きます。

 

 

[経過]

 

長期臥床の人が、臥位から立位になったときの立位直後の経過を説明します。

 

①上半身の血圧低下

 

②頸動脈洞の圧受容器から自立神経中枢を介して心血管系への反射

 

③交感神経緊張亢進 → 末梢動脈収縮不十分(血圧低下持続)、静脈収縮不十分

 

④副交感神経活動低下→ 心拍数増加

 

⑤下半身の静脈に著しい血液貯留(静脈還流の著しい減少)

 

⑥心拍出量の著しい減少と末梢動脈収縮不十分(血圧低下持続) → 起立性低血圧、脳貧血

 

 

下半身の静脈血を心臓へ還流させるのは、下半身の筋収縮静脈の収縮によります。

 

 

下肢の筋収縮を伴わない斜面台にベルトを固定した立位訓練は起立性低血圧を起こしやすいので、注意が必要です。血圧測定をしながら行なってください。

 

 

[予防と治療]

 

早期座位(早期離床)端座位からの立ち上がり(下半身の筋収縮がない重度の対麻痺を除き、可能な限り筋収縮を伴う立ち上がり訓練を行います)

 

 

静脈還流を促進する腹帯弾性ストッキングの利用も有効です。

 

 

3)血栓性静脈炎(thrombophlebitis)、深部静脈血栓(deep vein thrombosis:DVT)

 

 

ほとんどは下肢に発症し、著しい腫脹疼痛熱感腓腹筋部の圧痛足関節背屈時の腓腹筋部の疼痛発熱血沈亢進がみられます。

 

 

「深部静脈血栓」では症状がないことも多いです。

 

 

日本でも災害後の避難時(避難場所や車中)など「肺塞栓」は増えてきており、深部静脈血栓の予防が重要になります。
肺塞栓は運動開始時(リハビリ開始時)に多く、突発する呼吸困難が特徴で、大きな塞栓では急死してしまいます。

 

 

[予防]

 

早期からの下肢の関節可動域訓練(特に足関節の底背屈による静脈血のうっ滞減少)弾性ストッキング間欠的空気圧迫法

 

 

[治療]

 

肺塞栓誘発を避けるため、抗凝固療法を行いながら4〜5日間は弾性包帯で圧迫し、下肢を挙上して臥床するようにします。
この間は患部のマッサージなど、血栓を静脈壁から剥がすような操作は行わないようにします。

 

 

静脈内フィルターの挿入ができれば早期から運動負荷が可能になります。

 

 

「血栓予防」には血小板機能抑制薬や抗凝固療法を、「痛みの軽減」には鎮痛剤を用います。

 

 

凝固能をコントロールできたら、弾性包帯で圧迫しての歩行が可能になります。

 

 

c.皮膚

 

1)褥瘡(decubitus、pressure sore)

 

血液灌流が一定時間途絶えることで発生した皮膚と皮下組織の阻血性壊死のことをいいます。

 

 

組織障害は発赤腫脹硬結水泡形成皮膚の壊死壊死の皮下脂肪への拡大とすすみます。

 

 

褥瘡は壊死あるいは潰瘍の進行で分類されます。

 

 

[好発部位]

 

皮下に骨突起があり、臥位や座位で圧迫されやすい仙骨部坐骨部大転子部肩甲部に多い。

 

 

褥瘡が起こりやすい要因はいくつかあります。

 

①年齢:高齢者は皮膚血流が少ない。

 

②全身状態:低蛋白血症、貧血

 

③麻痺の程度:体位変換ができない、脊髄損傷でプッシュアップが不十分な場合、移乗時の剪断力で傷をつくる

 

④肥満度:皮下脂肪が少ないと骨隆起部に圧が集中する。

 

 

[予防]

 

2時間間隔で体位変換皮膚の湿潤や外傷を避ける

 

 

[治療]

 

除圧局所血流促進全身状態改善が重要になります。

 

 

2)皮膚の萎縮

 

全身の皮膚の菲薄化。機能面では皮膚短縮による母指の外転制限が問題になります。

 

 

d.排尿、排便

 

1)排尿障害(urinary disturbance)

 

長期の留置導尿は尿路感染膀胱の知覚や収縮・拡張の不良など、排尿障害を強めるので早期に間欠導尿にします。

 

 

オムツも膀胱知覚の低下トイレでの排尿習慣の喪失につながるので昼間(日中)はトイレ、尿器での排尿を促します。

 

 

2)便秘(constipation)

 

安静は便秘につながります。

 

 

[予防と治療]

 

早期離床身体運動飲水、便秘が強いときには緩下剤を用います。

 

 

e.精神機能面の障害

 

1)痴呆(dementia)、覚醒障害

 

刺激が少ない状態におかれると痴呆化してしまいます。

 

 

[予防と治療]

 

早期離床、臥床が避けられないときはベッドサイドでの作業療法

 

 

 

【誤用症候群】

 

誤用症候群(misused syndrome)とは、誤った身体活動道具の使用によって生じた障害のことをいいます。

 

a.肩関節痛

 

痛みは、強引な関節可動域訓練や片麻痺に多い肩外旋を伴わない肩外転によって生じる腱板や大結節が烏口肩峰靱帯に当たるインピンジメント、プーリーでの強引な牽引・挙上によって生じます。

 

 

[予防]

 

強引な関節可動域訓練禁止介護時の肩関節保護、肩関節外転を補助するときは腱板のインピンジメントを避けるため、介助者の手で肩関節の外側上方から上腕骨頭を押さえながら肩関節外旋位で行います。

 

 

[治療]

 

愛護的な関節可動域訓練を痛みのない範囲で行う。

 

b.反張膝変形、膝の動揺関節(外反膝あるいは内反膝)

 

後方制動が不十分な下肢装具は反張膝の原因になります。

 

 

痙性麻痺の反張膝は大腿四頭筋の筋力低下ではなく、下腿三頭筋の伸筋痙性による足関節底屈が原因になります。

 

 

トレンデレンブルグ(Trendelenburg)歩行は内反膝の、過度の外転歩行は外反膝の原因になります。

 

 

[予防]

 

適正な装具処方使用法の指導

 

 

【廃用症候群】【誤用症候群】をまとめてみましたが、特に【廃用症候群】「早期離床」「早期からの運動」「定期的な運動」が大事だということです。

 

 

『ブリッジ』 自費訪問リハビリテーション(自費リハビリ)はご自宅や施設様に入所の方に自費の訪問リハビリテーションをご提供しています。

 

「入院中は毎日リハビリを頑張ってこられたのに、退院した途端にリハビリが全くできなくなってしまった」という方は本当に多いです。

 

 

運動(リハビリ)をしなければ間違いなく身体機能は落ちてしまいます。

 

 

「リハビリをしたい」「今までにようにリハビリを続けていきたい」「もっと動けるようになりたい」という方は是非、『ブリッジ』 自費訪問リハビリテーション(自費リハビリ)をご利用ください。

 

 

『ブリッジ』は大阪市、堺市を中心に大阪府全域に「自費訪問リハビリテーション(自費リハビリ)」「出張パーソナルトレーニング」の事業展開をしています。
あなたの充実した人生の架け橋になります!

 

 

 

ブリッジ

CONTACT

お問い合わせ

ご予約・お問い合わせはこちら

お問い合わせフォーム

お電話でのお問い合わせはこちら

072-249-0636