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2018年11月09日

『四肢切断』について知っておくべきこと

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こんにちは、大阪市・堺市を中心とした大阪府全域で事業展開をしている『ブリッジ』 自費訪問リハビリテーション(自費リハビリ)・出張パーソナルトレーニングの橋本です。

 

 

『ブリッジ』 自費訪問リハビリテーション(自費リハビリ)では、在宅や施設で四肢の切断をされている人のリハビリテーションを行うことがしばしばあります。

 

『切断』は英語でamputationで、臨床(現場)ではアンプタと略して呼ばれることがあります。
この記事では、『四肢の切断』について

 

1)「原因」

2)「手術直後の断端管理・包帯固定法」

3)「義肢」

4)「早期のリハビリテーション」

5)「装着訓練」

6)「断端の合併症」

 

 

の6項目についてまとめています。

 

 

 

1)【原因】

①血行障害

閉塞性血栓血管炎(thromboangiitis:TAO)、Buerger(バージャー病)、閉塞性動脈硬化症(arteriosclerosis obliterans:ASO)、外傷による血管損傷。

 

 

②腫瘍

骨肉腫、軟骨肉腫、軟部悪性腫瘍。
良性でも巨大で摘出後の機能再建が困難な場合。

 

 

③感染症

ガス壊疽、破傷風など生命に危険が及ぶ感染症。
慢性骨髄炎、化膿性関節炎で感染制御が困難または骨関節の破壊が高度な場合。

 

 

④外傷

広範な組織欠損(挫滅創、電撃創など)。

 

 

⑤先天奇形

先天性絞扼輪症候群など先天性切断、先天性脛骨欠損などで足部の再建が困難な場合。

 

 

⑥神経性疾患

二分脊椎、脊髄損傷などにおける難治性潰瘍や矯正が困難な変形。

 

 

昨今の特徴としては、高齢化社会を迎え高齢者の閉塞性動脈硬化症(ASO)糖尿病(DM)に起因する血行障害が原因の切断が増加しています。
逆に腫瘍、感染症、外傷などによる切断は減少傾向となっています。

 

 

 

2)【手術直後の断端管理・包帯固定法】

手術後は断端の浮腫を防ぎ、創治癒を促進し早期の義肢装着を可能とするために断端管理がとても重要になります。

 

 

①弾性包帯による固定(soft dressing)

創をガーゼで覆い、遠位から近位部に向けて、切断肢全体に一様の圧がかかるように弾性包帯をゆるめに巻きます。

 

 

この包帯法は便利ではあるが、巻き方に熟練を要するため近位関節の不良肢位拘縮を起こしやすいといったデメリットもあります。

 

 

②ギプス包帯による固定(rigid dressing)

弾性包帯による固定を行った上に切断肢全体に全面接触するギプス包帯で固定します。
この方法は断端浮腫断端痛幻肢痛が少なく、早期離床が可能です。

 

 

しかし、このギプス包帯固定にも熟練が求められ、創部の管理も煩雑でギプス包帯の巻き替えが必要になります。

 

 

③術直後義肢装着(immediate postoperative prosthesis fitting:IPPF)

 

 

手術直後に断端部をギプスソケットで覆い、義足パイロンと足部または手先具を取り付け、早期より装着訓練を行う方法です。
ただし、適応は創の一次治癒が期待できる例に限られます。

 

 

 

3)【義肢 prosthesis】

 

大きく「義手」「義足」の2つに分けられます。

 

 

「義手」には装飾用作業用能動の3種類があり、それぞれ用途により使い分けます。

 

 

「義足」は下肢の切断高位に対応して類別されます。
太腿膝屈曲下腿サイム足根足指に大別されます。

 

 

 

4)【早期のリハビリテーション】

①断端管理

清潔を保ち、義肢をはずしたときに弾性包帯またはソックスを巻いて、義肢装着に適した断端に成熟を促します。

 

 

②断端訓練

近位関節の筋力増強訓練切断された筋の等尺性収縮訓練近位関節の関節可動域訓練を行い、義肢のコントロールに必要な筋力と関節可動域を獲得します。

 

 

③全身調整訓練

体幹筋、健側の下肢筋を鍛えるとともに有酸素運動を行い体力を維持・強化します。

 

 

④日常生活活動訓練(ADL訓練)

松葉杖を用いた立位、歩行訓練、日常動作の訓練が必要になります。

 

 

 

5)【装着訓練】

仮義肢を日常的に用い、断端管理基本動作・身の回り動作訓練、さらに移乗動作起立歩行坂道歩行階段昇降などの応用動作訓練を行います。

 

 

訓練により断端の形状が変化するので、随時ソケットの調整を行います。

 

 

仮義肢を用い日常生活が自立すると退院し、数ヶ月の社会生活ののちに本義肢が制作されます。
この間に身体障害者手帳の申請、家庭、職場の環境整備など社会再定住(復帰)への準備が行われます。

 

 

社会生活に復帰後も定期的な経過観察は必要になります。

 

 

 

6)【断端の合併症】

①不良断端

筋肉は切断前の生理的緊張を保つために相対する筋断端を縫合(筋形成術:myoplasty)するか、骨断端に穴をあけ筋端を縫合(筋固定術:myodesis)します。

 

 

このような筋断端処理が行われなかった場合には切断肢の筋は近位に退縮、萎縮し切断端皮下に骨断端が触知されるために痛みを伴い、循環が不良で、切断肢の筋コントロールも不良で、ソケットの適合が難しく、義肢のコントロールが困難になります。

 

 

このような断端を「不良断端」といいます。

 

 

②幻肢痛

切断後しばらくは本人には切断された四肢があるように感じられます(幻肢)が、日常的に義肢装着が行われるようになると消失します。
強い幻肢痛には薬物療法、心理療法などが必要になります。

 

 

③骨断端の過成長

骨断端が過成長し、義肢装着に障害を生じ、再手術を要することも稀ではありません。
特に子供に多くみられます。

 

 

④断端の皮膚障害

義肢装着で接触皮膚炎毛嚢炎白癬(水虫)断端浮腫などが生じやすいです。

 

 

日常的に断端を清潔に保ち、義肢をはずしたときに断端包帯を巻くなどの管理が必要になります。

 

 

 

以上、四肢を切断の方のリハビリテーションで知っておくべきことについて、紹介しました。
知っておくと必ず利用者様さん(患者さん)の役に立つはずです。

 

 

『ブリッジ』は大阪市・堺市を中心とした大阪府全域に「自費訪問リハビリテーション(自費リハビリ)」「出張パーソナルトレーニング」の事業展開をしています。
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