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2018年11月25日

『関節拘縮の予防』と『良肢位』

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こんにちは、大阪市・堺市を中心とした大阪府全域で事業展開をしている『ブリッジ』 自費訪問リハビリテーション(自費リハビリ)・出張パーソナルトレーニングの橋本です。

 

 

身体を動かすためには筋力が必要になります。
筋力を発揮するためには関節を動かさなくてはなりませんが、その関節の動く範囲(関節可動域)が小さくなってしまうと、いくら筋肉があっても、筋力(力)を十分に発揮することはできなくなってしまいます。

 

 

「関節拘縮」の原因は、

 

①不動により関節の軟部組織が短縮することにより生じるもの(廃用症候群)

 

②関節運動を過度に、また誤って行った結果生じるもの(過用・誤用症候群)

 

③筋の緊張亢進(脳卒中による)のために起こるもの(痙性拘縮)

 

などがあります。

 

 

また、循環障害による浮腫により、関節軟部組織の柔軟性が低下するために拘縮を生じることもあります。

 

 

この記事では、『関節の予防』に大切な「ポジショニング(良肢位)」「ROM訓練(関節可動域訓練)」について詳しく説明をしています。
 

【関節拘縮が及ぼす影響】

 

関節拘縮は関節の運動を阻害するため、日常生活を困難にします。
また、歩行(獲得)を妨げる要因となり、自立生活の阻害因子になります。

いったん発生してしまった関節拘縮の改善は容易ではありません。
関節拘縮の改善には時間を要し、苦痛を伴うこともあります。

関節拘縮の発生の経過からみるといかに拘縮を起こさせないように予防することが重要になります。

 

 

【関節拘縮の予防方法】

 

1)ポジショニング

 

ポジショニングはあくまで一時的な肢位保持であり、いかに関節の自由度を確保するか筋緊張のアンバランス(脳卒中などの原因)からくる特異的肢位を予防するかが主な目的です。

 

 

ひとつのポジショニングを長時間とり続けることは二次的障害が発生しやすいので、同じ肢位を長時間保持することは避けます。
少なくとも3時間ごとに必ず体位変換を行います。

 

 

 

《脳卒中の方へのポジショニング》

 

意識障害の有無にかかわらず、臥床している間は、適切に肢位を保持しなければなりません。
特に急性期の意識障害の強いときは特に注意が必要になります。

 

 

適切な肢位保持をおろそかにすると、筋緊張が高まり痙性を増強させてしまい、その結果として「肢位の変形」「筋の短縮」「関節拘縮」など重度の二次的機能障害を引き起こしてしまいます。

 

 

これらを予防するために脳卒中の方にとってもらう肢位であり、体位変換を行うことで機能障害を最小限にとどめ、機能訓練を効果的に発展させることが基本になります。

 

 

強い意識障害を伴い、体動がある場合はせっかくのポジショニングがすぐに崩れてしまいやすいです。
そのときは、無理に強要することは避けて、体位の変換時間を短くします。
気づいたときにポジションを修正するなど、根気よく対応することが大事です。

 

 

肢位の保持を効果的に行うのに以下のような物が有効です。

 

①敷布団やベッドはやや固めで身体が沈んだり、凹まないもの。
②掛け布団は軽く柔らかい物。
③バスタオル数枚
④柔らかいクッションを2〜3個、または毛布や座布団の使用。

 

上記のように何も特別な道具を必要とせず、身の回りにあるものを利用することで十分に行うことができます。

 

 

(1)背臥位の基本

 

枕は低めにして、顔は非対称緊張性頸反射の影響を受けやすいので患側(麻痺側)を向くようにします。
麻痺側肩関節の下方への落ち込みを防ぎ上腕を外旋位に、肘と手関節は伸展位に保ちます。

 

 

股関節は軽度屈曲位にして、膝関節の下にバスタオルの巻いたものを入れ、下肢(股関節)の過度の外旋を防ぎます。
このとき、膝を曲げすぎないようにします。

 

 

(2)半背臥位(半側臥位)

 

麻痺側を上にして、背中にクッションを1〜2個入れ少しからだを起こします。
患側(麻痺側)下肢もクッションの上にのせます。

上肢は少し後方において体側と同じ高さまでクッションで支えます。
このとき肩は十分に前方に出します。

 

 

(3)側臥位の基本

 

胸の前にクッションを置き、抱え込むようにします。
両下肢の間にもクッションを入れ、両足同士が接触しないようにします。

 

 

(4)半腹臥位(半側臥位)

 

健側(非麻痺側)の上肢を体側に出す半側臥位よりもさらにクッションを抱えこむように(からだ半分がクッションに乗りかかるように)します。

 

 

(5)腹臥位の基本

 

完全な腹這いになります。
顔は横向きにして、腹の下に薄いクッションを入れます。
足先は尖足予防のため布団から出します。
この肢位は呼吸状態にも影響しますので、とることが少ないと思いますが、行う場合は状態が十分に安定してから短時間から試みます。

 

 

対象者がベッド上にいる限りは良肢位を保持することが大切であり、そしてそのことが機能回復の予後を左右することを認識しておかなければなりません。

 

 

また、これらの肢位を安静で保持できるのは意識状態の低い時期であり、皮膚の点検(褥瘡がないか)を常に心がける必要があります。

 

 

意識が回復して健側(非麻痺側)の動きがでてくる短時間で肢位が崩れてきてしまいがちなので、根気よく修正する必要がありますが、あまり厳密に肢位を強いることは避けます。

 

 

明らかな不良肢位になっている場合は、必ずポジショニングの修正をして下さい。
長時間不良肢位の状態でいると、身体(特に亜脱臼の肩関節など)に痛みが出てしまうこともあります。

 

 

体位変換における身体の動作(他動運動)は麻痺肢の自発運動の誘発につながる大切な時期でもあります。
回復とともに少しでも自発運動(自動運動)が可能になれば、ベッドメイキング時の身体移動や排泄介助時のブリッジ動作など、状態が許せば対象者に介助への協力動作を求めていきます。

 

 

これは運動感覚を養い、機能回復を進めていくうえでとても大切です。

 

 

 

2)ROM訓練(関節可動域訓練)

 

ポジショニングと同時に、関節の拘縮や筋肉の短縮を積極的に防ぐ方法としてROM訓練(関節可動域訓練)がとても重要になります。

 

 

ROM訓練の目的は、手足(四肢)の筋肉や靭帯、関節包など軟部組織の短縮に伴う関節の運動制限(関節拘縮)を予防することです。

 

 

また、機能回復訓練の初期としての運動感覚の学習、随意運動の誘発としても重要です。

 

 

(1)拘縮の生じやすい関節と肢位

 

[上肢]

肩関節:内転、内旋
肘関節:屈曲
手関節:屈曲
指関節:屈曲

 

[下肢]

股関節:屈曲、内転、外旋
膝関節:屈曲
足関節:底屈

 

 

他動のROM訓練は対象者自身への負担はほとんどないと考えて大丈夫です。
急性期のみならず、施設に入所されているかたなど、あまり身体を動かす機会のない方にも非常に重要になります。
少々の熱発(37℃前半)であれば行った方が良いと考えています。

 

 

『ブリッジ』は大阪市・堺市を中心とした大阪府全域に「自費訪問リハビリテーション(自費リハビリ)」「出張パーソナルトレーニング」の事業展開をしています。
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